2018.12.27

箱根駅伝に詳しすぎるアイドル、
NGT48西村菜那子の予想はひと味違う

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • 村上庄吾●撮影photo by Murakami Shogo

前回の5区で区間賞を獲得した法政大の青木  photo by Nishimura Naoki/AFLO また、2位に挙げた帝京大は前回9位。過去5年間はシード権付近(8~11位)の戦いが続いているが、どんな魅力を秘めているチームなのか。

「帝京大は、登録選手上位10人の1万m平均タイムが28分台に突入したんです。前回よりもひとりあたり15秒ほどよくなっています。出雲駅伝と全日本大学駅伝は過去最高でしたし、1区は竹下凱選手(4年)あたりが頑張ると思うので、序盤から波に乗ったら面白いですね。

 5区、6区の”山”はちょっと未知数ですけど、復路も強力なメンバーが揃っていますから、2位になる可能性はあると思っています。NGT48のメンバーのひとりとしては、新潟県出身の畔上和弥選手(4年)に頑張ってほしいです」

 今季の帝京大は春から快進撃を続けている。5月の関東インカレ(2部)ハーフマラソンでは、青学大、駒澤大の選手などを抑えて、畔上と横井裕仁(4年)が日本人ワン・ツーを達成。出雲と全日本は過去最高(7位と8位)を大きく上回る5位に食い込んでいる。全日本は、竹下が1区で区間2位と好スタートを切ったのが大きかった。11月24日の1万m記録挑戦競技会でも、遠藤大地(1年)が28分34秒88をマークするなど好タイムが続出。過去最高順位は4位だが、今回は大躍進の期待が膨らむ。

 一方の青学大は箱根駅伝で4連覇中。今季は出雲と全日本を制しており、史上初となる2度目の「駅伝3冠」に王手をかけている。ガッチガチの大本命を3位と予想した理由はどこにあるのか。

「正直、青学大は本当にすごいと思います。選手層も厚いですし、青学大では出番がない選手でも他大学なら主力になれるほどです。チーム内にライバルが多いので、出雲や全日本を見ていても、『この1回にかける』という思いが他の大学よりも強いなと感じています。結果を出さなければ、次は出番がないかもしれないですからね。

 青学大が強いことは誰もが知っているところで、私も本来なら優勝候補の筆頭だとわかっています(笑)。それでも……本当に絞り出して弱点を挙げるなら、青学大の選手は序盤から突っ込みがちというところでしょうか。最初の5kmくらいを速いペースで入ることが多いので、距離が短い出雲や全日本では問題がないでしょうけど、箱根ではペースダウンにつながる可能性もあると思います」

 箱根駅伝は10区間すべてが20kmを超える長丁場。ペース配分を少し間違えると、終盤のタイムが大きく変わってくる。風や日差しという”敵”もあり、何が起こるかわからない。とくにオーバーペースは要注意で、絶対王者といえども安心できないのは確かだ。