箱根駅伝「シード権争い」展望。予選会上位校の強化策は実を結ぶか (5ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

1万mで今季の日本人学生最高タイムを持つ3年の阿部弘輝 photo by Tsukida Jun/ AFLO SPORT1万mで今季の日本人学生最高タイムを持つ3年の阿部弘輝 photo by Tsukida Jun/ AFLO SPORT

明治大学

1万m平均タイム2位のスピードで突っ走る

 前回は不運もあり予選会で敗退したが、今季は予選会を5位で通過。全日本(9位)は2区阿部弘輝(3年)の8人抜きで勢いに乗り、終盤までシード権争いを繰り広げた。

 今季のチームは、登録選手上位10名の1万m平均タイム2位のスピードを誇る。なかでも注目は八王子ロングディスタンス1万mで今季日本人学生最高の27分56秒45をマークしている阿部で、本人は3区を希望している。中島大蹴(3年)と鈴木聖人(1年)は2区の候補に挙がるなど、往路の起用が濃厚だ。

 1万m記録挑戦会では三輪軌道(3年)、佐々木大輔(3年)、小袖英人(2年)、村上純大(2年)が28分台に突入。予選会と全日本を欠場した1万m28分35秒47の坂口裕之(4年)も復帰している。山は未知数だが、充実戦力で目標の「8位以内」を目指す。

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