箱根駅伝「シード権争い」展望。予選会上位校の強化策は実を結ぶか (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

1万mの神奈川大記録を持つ4年の山藤篤司  photo by Tamura Sho/AFLO SPORT1万mの神奈川大記録を持つ4年の山藤篤司  photo by Tamura Sho/AFLO SPORT

神奈川大学

「育成の年」だがシード復帰を狙えるチーム

 前年は20年ぶりに全日本を制するも、箱根は13位に転落した。「育成の年」と定めた今季は、予選会を3位で通過し、全日本でも10位。シードを狙えるチームに成長した。

「往路重視」の戦略で、1万mの神奈川大記録(28分25秒27)を保持する主将・山藤篤司(4年)と、予選会チームトップで全日本8区を6位と好走している越川堅太 (3年)を1~3区に起用する方針。スピードのある荻野太成(3年)も往路の平地候補に挙がる。

 6区は前回の同区9位の安田共貴(3年)が濃厚で、区間上位の走りが期待できるだろう。前回最下位に沈んだ5区は未知数だが、堅実な走りでつないでいく予定。前回チームのような派手さはないが、往路を10位以内で折り返して、50回目の出場をシード復帰で飾りたい。

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