平成最後の箱根駅伝。どこが青学を止めるのか

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

前回9区で区間賞を獲得した4年で主将の清水歓太 photo by Tamura Sho/AFLO SPORT前回9区で区間賞を獲得した4年で主将の清水歓太 photo by Tamura Sho/AFLO SPORT早稲田大学

全日本ワースト15位からの脱却なるか

 2年連続で総合3位に入っている名門が苦しんでいる。

 往路3位のメンバー4人が卒業して、2区を6位と好走した太田智樹(3年)と、1万m28分25秒 85の永山博基(4年)は故障。主力ふたりを欠いたこともあり、出雲が10位、全日本は過去最低の15位に沈んだ。

 窮地に立たされている名門は、1年生5人を選手登録。フレッシュなメンバーで勝負に挑む。中でも注目は佐久長聖時代に全国高校駅伝1区区間賞をはじめ数々のタイトルを獲得してきた中谷雄飛(1年)だ。出雲は3区(4位)で5人抜き、全日本は3区(2位)で7人抜き。箱根でも韋駄天ぶりが期待される。

 チームの課題は2区と5区。太田と永山もエントリーに滑り込んでおり、前回9区で区間賞を獲得している主将・清水歓太(4年)を軸に反撃に出る。

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