福岡で昨年の雪辱を期す神野大地。「結果を出せば飛躍的に成長できる」 (4ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

 福岡国際マラソンで結果を出し、MGC出場権を獲得した後のスケジュールはすでにできている。1月からはケニア合宿に行き、東京マラソン(2019年3月3日)の2週間前に帰国する予定だ。

「自分の力を飛躍的に上げていかないと、東京五輪はないと思っています。その可能性が一番感じられるのがケニアなので、それを求めにいって勝負に出る。実際、今年の夏にケニアに行った成果が、いま出てきている。力も今年の最初の丸亀ハーフで62分35秒、今回の上尾ハーフでは62分19秒。ふたつとも同じような感覚で走ったんですが、タイムは上尾の方がいいですし、力もついてきている。それはケニア効果だと思うので、また行く予定です」

―― 決戦前夜、今の心境は。

「スタートラインに立つまでいかにいつも通りの取り組み、生活ができるのかなと。いま、すごく状態がいいので、このままレース本番を迎えられたらイケると思うんです。とりあえず福岡で......(MGC出場権獲得)ですね(笑)」

 本番を前に再生医療事業を展開するセルソース社と所属契約を結んだ。新たな支えを背に神野にとっては1年前の雪辱を晴らしてMGC出場権を獲得し、自分の成長を確認する極めて重要なレースになる。

(つづく)

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