2018.11.30

「1年前の自分とは違うんで」
神野大地、福岡国際でMGC獲得に自信

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

―― こうしたら結果が出る、そういう確固たる流れみたいのはありますか。

「僕の場合、きつい練習期にどれだけ充実した練習ができるかどうかがすごく大事。その練習ができた上でしっかりと自分の身体をケアする。日々、それを繰り返し、試合の週に入って練習量を落としていくと疲労が抜けて自然と調子上がっていくんです。それで試合外したことほとんどないですね」

―― 日常的なケアがポイントになる。

「青学大の時に練習できているけど試合になると走れない人がいたんですよ。その時、自分はなんで走れるのだろうって考えたら、毎日人一倍身体のケアをしているからだとわかったんです。どんなに練習がきつくても、ケアを続けることが大事ですし、ケアして試合の週に練習量を落としていくと体の調子が上がってくるのを学生時代の時に学んで、今もそれを実践しています」

 ハードな練習後も軽くジョグをする。練習で筋肉を使うと疲労関連物質が発生するが、終わった後にジョグなど軽めの有酸素運動をすると血行がよくなり、早くその物質を体内処理することができる。この有酸素運動に加え、筋肉を伸ばすストレッチ、さらに筋肉の炎症を抑えるアイシング、筋肉の緊張を和らげる入浴を神野は欠かさない。

 福岡国際マラソンまで、トレーニングスケジュールは順調に消化している。上尾ハーフの週はレースを走るために少し練習量を落とした。そのために上尾が終わった19日からの週は練習量を落として疲労を取っていく。

―― 福岡国際マラソンでの目標は?

「まずは確実にMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)の権利を獲得すること。2時間1142秒で走れば、MGC出場の権利を獲れるので、まずはそこですね。それを目指したなかで、何人海外の選手を倒せるか、日本人のなかで何位にゴールできるか……です。レースに出るからには誰にも負けたくない気持ちはあります。総合で3位内に入れるような結果がついてくれば最高ですが、その結果を出せるだけの可能性はあると思っています。いろんなことがうまく重なっていけば優勝の可能性だってゼロじゃない。ただ、今回、走る日本人はかなり強いですけどね」

 神野は、凛とした表情を見せた。