神野大地はフォーム改造中。意識もチェンジで福岡国際マラソンに挑む (5ページ目)

  • 佐藤俊●文・写真 text&photo by Sato Shun

 30キロ地点が神野にとって鬼門になるのだろうが、そこだけにとらわれてしまうと42.195キロを戦えない。神野は腹痛と戦って走っているわけではないのだ。腹痛は普通に起こるものとして対応し、起きてもネガティブにとらわれずに走れれば、昨年の福岡国際マラソンの時のように途中で消えることもある。意識を変え、腹痛を乗り越えれば神野の走りはまたひとつ違う段階に進めそうだ。

 11月18日の上尾シティハーフは、福岡国際マラソンに向けて調整の一環として出場する。平地の高速コースだが、例年、選手泣かせの強風が吹く。

「上尾ハーフである程度、心肺を追い込んでいきたい。62分台前半で走ることができれば福岡国際では確実にハーフまで余裕を持っていけると思うんで」

 神野は、上尾での目標をそう語った。

 狙い通りのレースをこなし、福岡国際マラソンの準備を進めていく。

(つづく)

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