2018.10.12

出雲駅伝「完敗」の東海大は巻き返せるか。
初駅伝組が次につながる好走

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

 逆に、青学大はレースにピーキングをしっかりと合わせ、6人中3人が区間賞、3人が区間2位と、結果を出した。

 今後はチーム全体としての調整方法を含め、ピーキングをいかに合わせていくのか。それが東海大にとって喫緊(きっきん)の課題になる。
 
 今回の敗戦のなかでの光明は、5区の郡司と6区の湯澤が初駅伝ながら次につながる走りを見せてくれたことだ。とくに郡司は4位で襷を受け、3位の拓大とは11秒差あったが、区間3位の走りで逆転し、逆に11秒の差をつけて3位に上がった。

「本当はここで優勝して鬼塚、阪口がいなくても俺らは強いぞっていうのを見せたかったんですけどね。区間2位の青学大の生方とは3秒差。同じ栃木出身の同期なので負けたくなかったんですけど、ふたつともできなかったのは残念です。ただ、自分や湯澤さんのように故障なく、継続して練習を頑張っていれば駅伝を走れるというのを見せることができたし、順位をひとつ上げられたのはよかったです」

 郡司は初駅伝でまずまずの結果を出せたことにホッとしていた。

 湯澤も初駅伝ながら積極的な気持ちでレースを走り、”経験”という収穫を得た。

 出雲は青学大に完敗したが、両角監督の視線はすでに11月4日の全日本大学駅伝に向けられている。

「5000m13分台を多く持っているチームが前半の6区間では有利かなと思いますが、その意味では青学大も駒が豊富ですし、長い距離を走れる林(奎介/4年)くんもいる。優勝経験も豊富なので青学大が有利なのは間違いないです。

 ただ、うちはこれから状態を上げていける自信がある。鬼塚も次はいけるでしょうし、西田(壮志/2年)も入ってくる。全日本では先頭争いに食い込めるレースができると思います」

 館澤がもう少し体を絞り込み、關が復調し、鬼塚が戻ってくれば全日本は出雲のように簡単に先頭争いから脱落することはないだろう。西川、郡司、湯澤、中島ら初駅伝を終えた選手たちももっと自分の力を発揮できるはずだ。

 出雲の敗戦を糧に、果たして東海大はどのくらい巻き返せるか――。

つづく

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