東洋大が異例のアメリカ合宿。
駅伝3冠に向け「秘密兵器」を試用した

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Nakanishi Yusuke/AFLO

 今回の米国合宿には、東洋大の長距離チームが契約しているナイキが大きく絡んでいる。今年の箱根駅伝では、山区間(5区と6区)以外の選手がマラソン界を席巻している厚底シューズ、「ズーム ヴェイパーフライ4%」を使用するなど、東洋大はナイキの新プロダクトを積極的に活用してきた。

 今回の遠征中に、ナイキは最先端モデルとなる、「ズーム ヴェイパーフライ4% フライニット」を発表した。9月16日のベルリンマラソンでエリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間1分39秒で突っ走ったときに履いていた"世界新シューズ"の市販モデルだ。詳細は明かせないが、東洋大は9月上旬の一般発売を前に、新モデルをHOOD to COAST で試している。

「レーシングシューズであっても厚底で軽量。そのシューズがさらに進化しました。しかし、選手たちを見ても、まだまだ履きこなせていない。フィジカルを強化し、駅伝シーズンではしっかり履きこなして、その威力を存分に発揮したいと思います」(酒井監督)

 今年のチームが目指すのは、「駅伝3冠」。ナイキの最新シューズを履く東洋大は、アディダスとユニフォーム契約をしている箱根王者・青山学院大学に挑むことになる。

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