2018.06.10

ケンブリッジ飛鳥は、日本選手権で
山縣、桐生を負かすことができるか

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

「最近はスタートを意識してやってきたけど、そこを意識しすぎると後半がよくなかったりしていました。今回は自分の持ち味である後半の部分を意識してやってきたので、その成果は出せたと思います」

 そして今回の布勢の予選では、スタートの動きがこれまでに比べると極めてスムーズになり、後半の伸びのある走りも出てくる状態に修正できていた。

 彼を指導する日大の渕野辰雄コーチは現状をこう見ている。

「予選は悪くなかったですが、決勝はスターティングブロックにぶつけたことを気にしすぎていてレースになっていなかったですね。アメリカでケンブリッジが入ったのはプロチームだったので、私たちも中に入れず、どういうことをやっているかわからなかったんです。

 でも、彼には『ガタガタになって帰ってきてもちゃんと戻すから大丈夫だ』と言っていました。帰国後はちょっとパワーでガンガンいくような感じになっていましたが、経験できたことはよかったし、来年以降に生かせると思います。予選である程度できたので、あとは日本選手権までにどうしていくかというところに集中できます」

 ゴールデングランプリの100mでは10秒19と徐々に修正できている実感を得られ、その後に走った4×100mリレーでは日本歴代3位の37秒85をマーク。スピードに乗った時の走りの感覚を取り戻してきている。