2018.06.10

ケンブリッジ飛鳥は、日本選手権で
山縣、桐生を負かすことができるか

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 ドリルで教えられたのは「膝を高くキープすること」と、「接地のしかた」のふたつ。それを意識しすぎたのか、織田記念のアップでは、膝が高く上がりすぎて重心が後ろに下がっているように見えた。

 外国人選手が膝を高くすることを意識するのは、体型的に骨盤が前傾しているため、それが邪魔をして膝が上がりにくいからだという。しかし、骨盤が後傾している日本人が同じイメージでやると、膝が高く上がり過ぎて重心が下がってしまい、前に進みにくくなってしまう。ケンブリッジのドリルにはそんな傾向が少し見えていた。

 結局、織田記念では、追い風0.8mの予選は変えた新スタートがうまくはまらずに出遅れ、持ち味である後半の伸びも出てこない走りで10秒25にとどまった。さらに追い風1.3mだった決勝では、優勝した山縣に最初から前に出られたことで力みも加わり、後半も伸びずに10秒26で2位という結果に終わった。

 その後、予定していた5月3日の静岡国際200mを欠場し、次に臨んだ5月20日のゴールデングランプリ大阪では、向かい風0.7mという条件の中、10秒13の山縣や10秒17の桐生祥秀には敗れたが、10秒19まで記録を伸ばした。