東海大のエース、關颯人と館澤亨次が語る「1500mからの箱根駅伝」 (6ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

 關には、勝負すべき将来がハッキリと見えている。

 5000mで日本のトップになり、世界に挑戦する。卒業後の進路はまだ決めていないが、「自分はどうすれば、強くなるのか」ということを考えて決断していくという。

「まずはトラックシーズン、日本選手権の5000mで3位以内に入り、ジャカルタでのアジア競技大会に出場する。上半期はそこを目標に勝負したいと思います」

 館澤とは対照的に、關は今後に向けて明るい表情を見せた。

 木村は1500mを3分58秒20に終わり、三上は3000mSCで8分47秒56の4位。神奈川大の荻野太成(3年)に敗れ、両角監督は「学年が下の荻野には勝ってほしかったな」と物足りなさを口にした。鬼塚は10000mに出場したが、3000mぐらいから足の裏の皮がめくれ、血だらけになって走り、29分22秒44で完走した。すぐに医務室で治療を受けたが、「大丈夫です」と小さな笑みを見せた。

 彼ら主力選手たちは、これから関東インカレに集中する。

 チームとしての目標は関東インカレ、全日本インカレ、出雲駅伝、全日本駅伝、箱根駅駅伝制覇の「長距離5冠」だ。

 その目標達成に向けて関東インカレで、まずは1冠を目指す。

(つづく)

◆東海大駅伝の口下手な新主将は、3年生のスター軍団をまとめられるか>>

◆なぜ神野大地の「おなか」は痛くなるのか。8分台を阻む原因を調べる>>

6 / 6

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る