東洋大の箱根駅伝は、全日本でキラリと光った1、2年生を主要区間に (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AJPS/AFLO SPORT

 ただ、箱根の場合は全日本とは流れが違うし、トータルで押さえていかなければいけないので、他の選手との兼ね合いを見ていかなければいけない面もあります。その点では例年よりまだ迷っている状態ですね」

 全日本の2区で区間2位の渡邉や、3区区間3位の西山、8区4位の吉川という下級生の主要区間起用が順当だろう。

 勝負強さもある西山と相澤を3区と4区に使えば、2区までで少し遅れたとしても、流れを取り戻すことができる。最初から乗り遅れないような安全策を取るならば、1区に西山か相澤、または彼らのどちらかと渡邉で3区と4区の勝負に備えるという形になるだろう。普通に考えれば、相澤が1区で西山が3区というところか。

「今年の1年生は西山を中心にして意欲も高く、今までの1年生より練習ができていると思います。他大学が20~25kmで抑えるようなところも、今年の1年生は30kmでしっかりできている。彼らに足りないのは経験だから、なおさら経験をさせなくてはいけないと思いますね。

西山は日本インカレで、ユニバー帰りの調整不足だったとはいえ塩尻くんに先着しているし、全日本のアンカーを走った吉川のタイムは服部勇馬の1年生の時よりもいいので。そんな1年生に押し上げられて2年生も練習ができるようになっている感じです」

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る