東洋大の箱根駅伝は、全日本で
キラリと光った1、2年生を主要区間に

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AJPS/AFLO SPORT

「野村は前回の箱根の時も脚が痛い状態だったので、冬期もうまく走れなくてほとんど試合には出ていませんでした。選考の対象にする練習では1kmもつけない状態で、これが全日本なら残り3週間でという希望もありましたが、箱根は20kmでごまかしが利かないので外しました。

 堀も9月30日の世田谷記録会に出たあとは、出雲や全日本を考えましたが、アキレス腱の故障が長引いて今は野村より練習できない状態。部内では選考の基準となるレースや練習を設けていて、それを突破してきたのが今のメンバーという形です」

 こう話す酒井俊幸監督は、「次の選手も作っていきたいという思いもあるので、同じ力だったら下級生」という方針でエントリーをしたという。

「エントリーしたメンバーは昨年より練習ができているし、トレーニング量も昨年よりだいぶできている選手たちです。下級生で経験不足という面もあって、どこまで力を発揮してくれるかというのはありますが、力的には復路は前回並みでいけると思います」と自信を持つ。

 そういう状況ならば、全日本のように5区までトップを守る走りが箱根でもできれば、東海大などの出来次第で優勝争いに絡むことができる。

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