湘南国際マラソンにみる、参加者の記録を助けるペースメーカーの意識 (3ページ目)

  • text by sporiva
  • 田畑大介●撮影 photo by Tabata Daisuke

 昨年の経験を生かし、よりよいサポートを目指す(左から濱崎さん、黒川さん、松村さん) 昨年の経験を生かし、よりよいサポートを目指す(左から濱崎さん、黒川さん、松村さん)

「コースを楽しむことが、いい記録につながる」と話すのは、山梨学院大学OBの松村紀幸さん。湘南国際マラソンは箱根駅伝のコースの一部を走ることでも知られ、大磯をスタートして江ノ島で折り返すフルマラソンでは、湘南の海を間近に感じることができる。最大高低差も約13mしかなく、記録を狙いながら美しい景色を楽しめるコースだ。

「せっかくのロケーションですから、ときどき景色を見てリラックスしてほしいです。バランスのいい食事を摂ってエネルギーを体に蓄えておくなど、事前にしっかり準備をしておくことで、余裕が生まれやすくなると思います。

 レース本番では、給水に注意ですね。給水を逃すと体調が変化して苦しい走りになってしまうので、給水ポイントではペースを落としてもいいと思います。集団で走ると手が届かないランナーも出てきますから、そこは僕たちペースメーカーが2、3個ボトルを取って、周囲のランナーに渡すなどしてカバーしたいですね」

 昨年のレースでペースメーカーの役割を見事に果たした3人は、「一緒に走ったランナーの『ありがとう』という言葉が何より嬉しかった」と口を揃える。今年の湘南国際マラソンでも、ひとりでも多くのランナーに目標を達成してもらうため、頼れるペースメーカーたちが"最高のパートナー"としてレースを支える。

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