予選会4位も「伸びしろ」あり。山梨学院大が箱根駅伝ダークホースに (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by MATSUO.K/AFLO SPORT

 今年は主将の上田とも話をして、これまで一緒にやっていた強化グループと育成グループの練習スケジュールを分けて切磋琢磨をより意識させたという。その成果は、予選会エントリーメンバーに1年生の斎藤有栄と鈴木春記が入るという形で表れた(出走はせず)。上田監督も「今までとは違った山梨学院大になってきている」と期待する。インフルエンザの影響で過去最低順位に終わった屈辱も、上田健太が「今年は生活から注意するようになり、体調不良者も出ていない」と教訓として生かされている。

 そんな山梨学大がひとつのポイントとして意識しているのは、市谷を含めた4年生を多数エントリーしている11月5日の全日本大学駅伝だ。上田監督も「次の全日本では箱根で戦うチームがほぼ揃うので、きちんとピーキングをして何かしらの手応えをつかみ、箱根に臨んでいきたい」と意気込む。

 山梨学院大の牙を隠しての予選会4位は、前回の雪辱を果たす第一歩になっただろう。

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