2017.10.08

【東海大・駅伝戦記】エースも復活。
出雲は「誰を使ってもいい状態」

  • 佐藤 俊●文・写真 text by Sato Shun  photo by Kitagawa Toshihiro /AFLO

 あれから2週間、その原因がわかったという。

「単純に疲労でしたね(笑)。4週間高地合宿をやってアメリカからの移動もあって、動きが悪かった。けっこうなダメージが体にあったと思います。そういうのを感じてはいたのでインカレの結果は悲観していなかったです。何とかなるなって思っていました。鬼塚も『お前も走れなくてよかったよ。ふたりとも走れなかったら、(その理由が高地合宿の)疲労ってなるから』と言っていたし、実際そうだったので」

 どうやらアメリカ合宿でのスタートが影響したようだ。合宿初日、1600mを6本走ることになったが、關と鬼塚は6本をやり通した。だが、阪口は無理せず4本に落とした。その後、1600mからのブレイクダウンというトレーニング(距離を徐々に落として、スピードを上げていく)を行なった。阪口は1200m、800mと落としていく中でレースペースより早い設定タイムをクリアしていったが、關と鬼塚は1200mあたりでキツくなり、設定タイム通りに走れなかったという。

 西出仁明(のりあき)コーチが言う。

「疲労を取る感覚は個人差があるけど、(アメリカ高地合宿での)最初の小さな差がのちのちに響いてきたようです」

 日本インカレ後、關はオフに地元・長野に戻り、父と山でトレイルランニングをするなどしてリラックスして過ごした。そうして2週間が経過し、徐々に疲労が抜けてきた。

「今、だいぶ体が軽くなってきました。疲労が抜けたらその反動でいい方向にいくと思っています。高地合宿の成果は感じていますね。インカレの時も心肺だけはかなり余裕がありました。今回もそうでしたし、これから疲労が抜ければ、より効果が出てくると思います。出雲までは距離は落とさず、疲労を抜いていけば大丈夫。この調子でいけばかなりいい状態で臨めると思います」