2017.10.06

【東海大・駅伝戦記】日本インカレにみる
「スーパー世代」2年生の明暗

  • 佐藤 俊●文・写真 text by Sato Shun photo by Nikkansports/AFLO

 白樺湖では、「1500mで1、2、3位独占もありえます」と語っていたが、自身の結果でその目標を霧散させてしまった。この悔しさを、自ら語ったように出雲駅伝の舞台で晴らすことができるのか。塩澤のこれからの本気度が試されることになる。

「塩澤の分も走りますよ」

 館澤は決勝前、元気にそう宣言した。

 この日本インカレを獲れば、関東インカレ、日本学生陸上競技個人選手権、日本選手権を含めて4冠を達成することになる。館澤にとってはトラックシーズンの仕上げであり、4冠がかかった大事なレースだ。

「予選は風が強かったのでスローペースになったけど、決勝はもう3、4秒速いスピード勝負になる。あとは2人がラストで粘れるかどうかですね」

 西出仁明(のりあき)コーチは、レースをそう予想した。今大会は両角速(もろづみ・はやし)監督が北海道・紋別で選抜合宿を行なっているので、西出コーチがチームを引率している。

 15時40分、1500mがスタートした。

全日本インカレ1500m決勝、勝ったのは中央大の舟津(中央)。東海大勢は館澤が6着、木村が12着(一番左)  レースは、思わぬ展開を見せた。館澤は集団の真ん中あたりにつけている。400m80秒で、スローペースだ。いつもなら前方でいいポジションをキープしているのだが、少し消極的なのが気にかかる。800mを過ぎてもがポジション取りに苦しみ、どんどん外に追いやられて、スピードも上がらない。ラスト1周の鐘が鳴ると木村がスパートをかけて前に出た。しかし、勢いは続かず、舟津彰馬(中央大・2年)らに抜かれていく。館澤は体を前に押し出すように懸命に舟津らを追うがとらえきれない。