【月報・青学陸上部】上半期を見た 原監督「今年は厳しい戦いになる」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun


 昨年のこの競技会では、それまで調子が悪いと言われていた4年生たちが奮起。主将の安藤悠哉がシーズンベストで走り、茂木亮太も自己ベスト更新をしてトップを獲った。さらに森田歩希、梶谷瑠哉も自己ベストを更新し、後に箱根3区で快走した秋山雄飛もシーズンベストを出していた。この名前を見てもわかるように三大駅伝で活躍した選手たちが、この時期に軒並み調子を上げていたのだ。それゆえ、中村たちのこれからが少し心配ではある。

 では、参戦したメンバーの走りはどうだったのか。

 13組の谷野航平(2年)が14分33秒60の自己ベストを出すと、14組では松葉慶太(1年)が14分28秒27で自己ベストを更新して続いた。さらに16組では松田岳大(3年)が14分16秒32で自己ベストを更新、箱根メンバーに落選してから調子を落としていた吉田祐也(2年)もシーズンベストを出し、調子を上げてきた。

 最終組は下田、田村和希(4年)、吉永竜聖(4年)、橋詰大慧(3年)、森田歩希(3年)、さらに神林勇太(1年)が出走した。

 序盤、先頭を走ったのは橋詰だ。今シーズン最大の成長株は、今や恐いもの知らずのような勢いを感じる。レースを引っ張り、堂々とした走りだ。

 3000mぐらいで橋詰に代わって、田村が先頭の外国人選手たちに喰らいついた。暑さが苦手な田村にとっては、これからの季節は厳しくなる一方だが、粘りのある走りができてきているようで、だいぶ調子を取り戻しつつある。

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