【東海大・駅伝戦記】予選会で好走も「ここは自分たちの舞台ではない」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun  photo by Yutaka/AFLO SPORT


 6月18日、浦和・駒場スタジアムでは関東学生陸上競技連盟推薦校選考会が行なわれた。11月に開催される第49回全日本大学駅伝(11月5日/三重県/8区間・106.8km)への出場権をかけた選考レースである。参加20校に対し、与えられる椅子は9席。これを獲得するために1チーム8名が参加。1万mのレースが4組行なわれ、各組2名ずつが走り、8名の合計タイムが上位9校に入ると出場権を獲得できることになっている。東海大学は、以下のメンバーでレースに臨んだ。

 第1組:郡司陽大(ぐんじ・あきひろ/2年)、小松陽平(2年)
 第2組:湯澤舜 (3年)、中島怜利(なかじま・れいり/2年)
 第3組:三上嵩斗(みかみ・しゅうと/3年)、西川雄一朗(2年)※前出の主務とは同姓同名の別人
 第4組:關颯人(2年)、松尾淳之介(2年)

降り続ける雨の中、レースは行なわれた photo by Sato Shun降り続ける雨の中、レースは行なわれた photo by Sato Shun 他大学、たとえば神奈川大では鈴木健吾らエース格の4年生がエントリーしているが、東海大のメンバーに4年生は入っていない。それは余裕があって温存していたわけではなく、5月から6月にかけて教育実習などの影響があったからである。また、2年生で主力の鬼塚翔太と館澤亨次は、翌週に全日本選手権を控えており、そのレースに集中するためにメンバーから外れていた。

 第1組、7000m を超えると小松がスルスルと前の方に上がっていった。

「7000mまで余裕を持って、残り3000mからが勝負と両角先生に言われていたので、その通りのレース展開に持っていけたかなと思います」

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