ロンドンよりも東京に向けて。米国留学前のサニブラウンは堅実だった (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura hiroyuki/PICSPORT

「今ここで焦って記録を出そうとするよりも、今はしっかり練習を積んで体を作り上げて、その先へ向けて結果を出せるようにするのが一番だと思っています。だから今年の世界選手権も『行くぞ!』というより『出られたらいいかな』という感じでやっています。昨シーズンはケガをしたので、ケガなくシーズンを終えられれば、今年の目標は達成かなと思う。練習をしっかりして、今後のレースもしっかり走っていければいい」

 昨年のリオ五輪で結果を出したケンブリッジたちが、さらなる進化を目指して世界と戦おうとしているのに対し、サニブラウンは2020年東京五輪に向かって着実に進化できればいいと考えているのだ。

 どこかで前を進む先輩たちと歩調が合った時、日本男子短距離の層はさらに厚くなるだろう。今後、そんな彼の歩みがどこまで進むのか、リオ五輪4×100mリレーの銀メダルメンバーの戦いとともに注目したい。

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