【月報・青学陸上部】ケガ知らずの小野田勇次が箱根4連覇のカギ握る (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

箱根駅伝4連覇のキーマン、小野田勇次箱根駅伝4連覇のキーマン、小野田勇次 3月5日の立川ハーフでは橋詰に次いで学内2位、63分42秒で自己ベストを更新した。今回の1500mも自己ベストを更新した。

 しかし、狙いはそこにはなかったようだ。

「今回、1500mにエントリーしたのは、来週(4月29日)の織田記念に向けての調整です。そこ(5000m)で結果を出してユニバーシアードに出場したいので、そのために1500を走って刺激を入れるのが目的です」

 今年8月に台北で開催されるユニバーシアードだが、5000mの出場者は織田記念で結果を残した選手が派遣されることになっている。

 小野田は織田記念陸上5000mに照準を合わせてきており、このレースはその調整の一環だったのだ。

「でも、大会に向けて特別なことは何もしていないです。今日も朝、コーラを飲んできました(笑)。コーラは僕のガソリンなんで」

 昨年、箱根直前の調整の仕方を聞いて、コーラがやめられない話を書いた。反響が大きく、そのネタが拡散し、ファンから寮にコーラが届けられたこともあったという。ポテトチップスにコーラというジャンクフードの王道を好み、練習についても今まで通りで特に変化がない。それでいて箱根をはじめ、レースでしっかりと結果を残す。

 青学をサポートするフィジカルトレーナーの佐藤基之は「小野田はセンスとタレントで走れている部分がある。もっとトレーニングしたらもっとすごくなる」と語っていたが、センスだけで走れているとも思えない。

 小野田には走れる何か秘訣みたいなものがあるのではないか。

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