【月報・青学陸上部】ケガ知らずの小野田勇次が箱根4連覇のカギ握る (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

 確かに、このカラーだと集団で走っていても見つけやすい。従来の青や緑は見栄えがいいが、夜のレースでは暗さや集団と同化して見つけにくくなる。もっとも見慣れた青や緑ではない橙色というカラーに若干の違和感があるのだが......。

 レースがスタートした。

 鮮やかなブルーのトラックに選手が飛び出していく。スタートから生方敦也(2年)が飛ばし、その後に小野田がついていく。列が長く伸びていく中、小野田はペースが落ちず、ラスト400mでぐいぐいスピードを上げて、生方をかわしてトップでフィニッシュした。

タイムは、3分51秒72。豊川高校2年以来の自己ベスト更新だ。

一方、下田は13位に終わり、4分1秒28。こちらも加藤学園高校2年以来の1500m出場で自己ベスト更新になった。1月に右膝を故障し、ちょうど2週間前に練習を本格的にスタート、これが公式レースの復帰戦となった。

「足はもう大丈夫。レースはうーん、まぁまぁですね」

 そう笑顔を見せたが、しばらくリハビリが続いただけに走れた喜びが大きいようだ。これからペースを上げて調子を取り戻していくだろう。

 小野田は、好調を維持している。

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