「山の神」から「マラソンの神」へ。神野大地が明かすデビューの戦略 (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

 さらに、走る距離については、次のような持論を述べる。

「網走の夏合宿で能取湖1周(35km)ジョッグというメニューがあるので、今年は能取湖2周ジョッグをしようと思っています。70kmを走ったからといって強くなれるわけではないと思うんですけど、70kmを走った事実は自分のなかで残りますから。

 日本のマラソン練習は40km走が基本になっていますが、僕は違和感を持っています。42.195km走るのに、なぜ40km走なのかと疑問に感じていたからです。40km走をするなら42.195km走をやりたい。ラストの2.195kmをレースペースで上げる『アオガク流』も取り入れたいと思っています」

 神野が卒業した後も青学大は強かった。昨季は「箱根3連覇」と「学生駅伝3冠」を達成。母校の活躍に刺激を受けたという。同時に、2020年の東京五輪を目指すにあたり、青学大の後輩たちには負けていられない。

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