2017.03.18

女子マラソンの新星たちは、
世界陸上で「日本の自信」を取り戻せるか

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 その結果、大阪では2012年ロンドン五輪代表の重友梨佐(天満屋)が2時間24分22秒で5年ぶりの優勝を果たした。しかし、これでも世界選手権出場に向けてギリギリな記録。リオデジャネイロ五輪代表の伊藤舞(大塚製薬)は2時間32分15秒で11位と期待を裏切った。さらに、リオデジャネイロ五輪代表の福士加代子(ワコール)と田中智美(第一生命)は世界選手権出場を目指さず、選考レースにも出てこないという状況。20年東京五輪も控える中、日本女子マラソン界に暗雲が立ち込め始めていた。

 そんな暗い雰囲気を一変させたのが、3月12日の名古屋ウィメンズマラソンだった。

 大阪と同じく"ネガティブスプリット"で、ハーフを1時間12分00~30秒で通過するペースメーカーと、2時間21分台の大会記録を目指すリオ五輪銀メダリストのユニスジェプキルイ・キルワ(バーレーン)を引っ張るペースメーカーがいる、2段構えのレースになった。

 昨年の名古屋を2時間24分32秒で4位になった清田真央(スズキ浜松AC)に加え、清田のチームメイトで世界ハーフ日本人1位になっている安藤友香(スズキ浜松AC)と石井寿美(ヤマダ電機)という初マラソンのふたりも、ハイペースで走るキルワが率いる先頭集団について積極的なレースをした。