びわ湖は惨敗。瀬古リーダーもほめる川内優輝の代表入りが確実に (2ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

 すべての選考レースが終了した時点で、内定者はなし。あとは「日本陸連の判断」ということになるが、果たして誰が選ばれるのか? 選考のテーブルに上がるメンバーは次の通りだ。

福岡国際マラソン(2016年12月4日)
① 川内優輝(埼玉県庁)2時間09分11秒(3位:全体での順位。以下同)
② 園田隼(黒崎播磨)2時間10分40秒(4位)
③ 前田和浩(九電工)2時間12分19秒(10位)

別府大分毎日マラソン(2017年2月5日)
① 中本健太郎(安川電機)2時間09分32秒(優勝)

東京マラソン(2017年2月26日)
② 井上大仁(MHPS)2時間08分22秒(8位)
② 山本浩之(コニカミノルタ)2時間09分12秒(10位)
③ 設楽悠太(Honda)2時間09分27秒(11位)

びわ湖毎日マラソン(2017年3月5日)
① 佐々木悟(旭化成)2時間10分10秒(4位)
② 松村康平(MHPS)2時間11分04秒(5位)
③ 石川末廣(Honda)2時間11分05秒(6位)

 選考4レースで最速タイムを記録しているのが、高速コースとなった東京で2時間8分22秒をマークした井上大仁(MHPS)だ。最終選考となったびわ湖後の記者会見で、「井上選手は選考レース唯一の2時間8分台。代表は堅いかなと思います」と瀬古リーダーが話しており、代表の座は「当確」と言っていいだろう。

 タイム順でいうと、2番目は福岡を2時間09分11秒で走った川内優輝(埼玉県庁)になる。東京で日本人2位となった山本浩之(コニカミノルタ)と1秒しか変わらないが、レース内容などを考慮すれば、川内のほうが評価は上になる。瀬古リーダーも、「ペースメーカーが予定より早く(レースを)やめてしまったが、自分から前に出て、外国勢と渡り合った。ファンに感動を与えました」と評価が高い。3度目の世界選手権代表入りは確実だ。

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