箱根の「新旧エース対決」と
男子代表争いで、びわ湖マラソンが熱い!

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 今回のびわ湖には、今年の箱根5区で区間賞を獲得した大塚祥平(駒大)もエントリーしているが、実はもうひとり一色や大塚以上に箱根路を沸かせた選手がマラソンデビューを飾る。それが、東海大出身の村澤明伸(日清食品グループ)だ。村澤は1年時から3年連続で2区に出走し、すべて区間3位以内でまとめている。2年時には区間歴代4位の1時間6分52秒で突っ走った。

 1万mの自己ベストは27分50秒59で、一色のタイム(28分23秒40)を大きく上回っている。社会人4年目の村澤は、大学時代の勢いこそないものの、ニューイヤー駅伝では3年連続で最長4区を担い、区間5位、4位、6位と好走。「外さない」という面では、一色以上のものがある。新旧の「箱根2区ヒーロー対決」はどちらに軍配が上がるのか。

 びわ湖を2時間8分台で日本人トップになれば日本代表は確実で、タイムが2時間7分台に突入すれば、日本人2位でも川内や中本との代表争いに勝利できる可能性は十分にある。2時間9分台に終わっても、代表争いは大混戦になるだろう。どう転んでも、代表争いの「困った状況」は変わらないが、少しでもハイレベルの選考になるように、びわ湖では好タイムを期待したい。

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