馬場ふみかさんに先輩ランナーが伝える「本番ならではの楽しさ」 (3ページ目)

大杉 体がしんどくても沿道の声援に応えていると、だんだん気分が乗ってきて走れるようになる。あれ、不思議なんですよね。

中島 そういうときは応援してくれる人の目を見るんです。すると絶対に自分のことを応援してくれる。よく外国の人は、自分の名前を胸のところに記して、沿道の人に応援させたりするんですよ。

馬場 じゃあ、胸のところに『FUMIKA』って入れましょうか(笑)。

――ところで大杉さんは市民ランナーとして「仕事」と「練習」のバランスについてどのような考えを持っていますか。

大杉 レースが近くなってくると、走ることにだけ意識が行きがちですが、基本的に私は仕事優先で考えています。本当はたくさん走っておきたいけど、仕事があるから無理はしない。レースには「今の私の実力はこれです」と割り切って参加しています。

中島 素晴らしいことですね。結構、そこを割り切れない人は多くて、仕事もランニングも中途半端になってうまくいかないパターンってあるんですよ。プライベートの楽しみとして走っているのに、両方ともダメになってしまっては本末転倒ですからね。

馬場 その点、私は仕事に比重をおいて走りはそこそこで......。

中島 いやいや、今回の場合は、走ることも仕事ですから(笑)。

馬場 そうでした......(笑)。けどやっぱり本番は不安ですね。まったくイメージできないし、できれば脚を止めることなく走り切れたらいいんですけど。

中島 まあ気楽にやりましょう。疲れたら歩けばいいと思うんですけど、ランナーの方々の話を聞いていると、どうやら立ち止まってしまうと後悔が残るようですね。ケガをしてしまう場合もあるので、なるべく動きながらでも小まめにストレッチをすることをオススメします。あと馬場さんは足首が柔らかく長い距離を走ると痛めてしまう可能性がある。ですからレース前はしっかりとテーピングをしましょうね。

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