2016.12.28

【箱根駅伝】打倒・青学大に燃える東洋大
「唯一の作戦は先手必勝」

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Toshihiro Kitagawa/AFLO

 そう話す酒井俊幸監督は、正直に言えば、しんどい状態だと明かす。その状況の中で、箱根は3位以内を狙うオーダーなのか、優勝を狙うオーダーなのかという判断はあるが、前回2位のチームであるだけに「打倒・青学」を宣言しなければいけない立場にいることは間違いない。

 そうなるとポイントとなるのは5区だ。

「青学は神野(大地)くんが卒業して抜けたので、5区はきつくなっていると思う。我々も"山の神"が抜けたあとの5区の難しさを経験しているので、そこでしっかり勝負できるようにしていきたい。5区で大逆転というのは距離が短くなった分パーセンテージは減ると思いますが、大きなミスが出てくる可能性もある区間。戦力が均衡しているチーム同士なら平地区間ではつかない2~3分という差をつけられることもあるので。その面では上りの適性がある選手が出てくれば一気に有利になると思います」

 その点、東洋大は前回、五郎谷俊を区間3位の1時間19分53秒で走るまでに育てた実績があり、青学大を上回る選手を起用できる自信はある。下りの6区に、前回区間4位の59分41秒で走った口町亮と同程度で走る選手を持ってくることができれば、4区、5区で青学大と勝負できると考えているのだ。