箱根駅伝・早稲田大のカギは4年生。往路で青学大に食らいつけるか (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT(試合)

 11月の上尾シティハーフ学生の部では、武田が1時間01分59で優勝した。平も1時間02分14秒で6位、鈴木も1時間02分16秒で7位になり、太田智樹(1年)も1時間02分48秒で11位と自己記録の更新ラッシュ。さらに佐藤と清水歓太(2年)が1時間03分04秒と08秒で続いた。

 この結果を相楽監督は、「ハーフの準備が十分ではなかったので、後半失速するだろうと思っていましたが、上位3人は走り切ったし、後ろのメンバーも後半は失速しつつ、想定よりは我慢できたと思う。選手たちには箱根を意識して自分でテーマを決めて走ってこいと伝えていたなかで、平は『10kmくらいから集団を動かして崩しにいきます』と言った通りの走りをして、そこで足を使った割に後半粘って走っていました」と評価する。

 こうした明るい話題がある一方で、実際には使える枚数に限りがある。

 相楽監督が「個人的には奇襲をするのは好きなんですけど、ちょっとタマがないので今年はできないですね」と苦笑するように、比較的オーソドックスな区間配置にせざるを得ないだろう。しかも「青山は調子に乗ると手がつけられないし......。先頭で独走というパターンに持ち込まれると向こうに力があるので厳しくなってくると思う」というように、序盤で主導権を握ることが勝利への最大条件となる。

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