【月報・青学陸上部】箱根駅伝へ向けて学内サバイバルが始まった (5ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text & photo by Sato Shun


「箱根は8、9、10区あたりを狙いたいと思っています。それ以外はないですね。往路は主力で固まっているし、6区も下りのすごいのがいますからね。あと1ヵ月半、全日本の疲れが多少はありますが、しっかりと練習を積みつつ疲れを抜いていけば、ハーフ(中間点)はこの世田谷ハーフぐらいのタイムで通過して、あと2、3kmは十分にいけると思います。

 その余裕があるのは夏季合宿が大きいですね。夏に十分に練習をしてきたので今、力になって出てきた。もちろん全日本のリベンジもあります。初めての駅伝で気負った部分があって、最初から突っ込んで苦しくなった。でも、すごくいい経験になったので、その経験を活かしていけば、箱根ではもっといい走りができると思います」

 復路3区間を巡る争いは、すでに激化している。箱根で全日本のリベンジを果たすためには、あとひとつ、ふたつ大きな山がありそうだ。

 福島采(あや)マネージャーが小さなホワイトボードに選手名とタイムを記入していく。見ていると1年生と2年生の頑張りが目立つ。鈴木の2位を始め、吉田は初レースで7位、山田は自己ベスト、富田浩之(2年)は初レースで65分19秒、橋間貴弥(2年)は66分51秒で自己ベストを更新した。

 ちょっと気がかりだったのが期待していた4年生の走りだ。秋山は64分50秒で11位、茂木は65分49秒で17位、田村健は65分54秒で19位だった。特に茂木は出雲を走って優勝に貢献しただけに巻き返しを見込んでいたのだが、なんとなく乗れない感じだ。

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