全日本で光った早稲田大の「全員駅伝」。箱根で打倒・青学大なるか (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Jiji photo

 早大の躍進の大きな原動力となっているのは、入学時からスピードランナーと期待された武田と平、井戸が、4年生になってやっと本格化してきたことだ。

「久しぶりに前の方で戦えたので、僕自身も楽しく走れたし、最後まで諦めないで平につなぐという気持ちでした。自分の体にかける時間を長くするようにしていて、走り以外のトレーニングにも貪欲に取り組めるようになったのが、結果やケガをしないことにつながっていると思います。もう4年生で一歩も引けないような状態に置かれたなかで、自分にプレッシャーをかけ続けてやっています」と武田は言う。

 また5000m高校ランキング日本人2位の13分55秒64を持って入学していた平も「今シーズンはキャプテンになったことで、ひとつひとつの試合に対する意識も変わり、自分にプレッシャーをかけられているのがいいことだと思います。もう4年生なので、3年生までのように本人が気づくのを待っている暇はないし、同学年なら厳しいことを言ってもいいと思っています。4年生同士では結果が悪かったりやる気がない奴には怒るし、みんなで指摘し合っています」という。

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