GMOに加入する青学大エース・一色恭志に花田勝彦監督が求めるもの (3ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro

 来年度には青山学院大のエース、一色恭志の加入が内定している。今年2月の東京マラソンで2時間11分45秒、日本選手権5000mでも4位に入るなど、潜在能力の高さは関係者の誰もが認める逸材だ。8月にはGMOの夏合宿にも参加し、卒業後を見据えた取り組みもスタートしている。その強化計画も気になるところだ。

「目標は2020年東京五輪でのマラソン金メダルです。しかし正直、今の彼には高すぎる目標であり、この先の4年間常にその意識を持ち続けるのは困難でしょう。まずは最初の2年で記録面でも勝負の面でも日本一のマラソンランナーを目指します。彼の能力を考えれば、故障なく、継続したトレーニングが続けられれば決して難しい話ではありません。

 そこから先の2年は、世界と戦う力をつけるためにはトレーニングの質、量ともかなり高いレベルのものに取り組む必要があります。本人とも先々の計画はすでに話し合っており、目指す方向性も確認しました」

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