2016.10.16

【月報・青学陸上部】エースの目にも涙。
4年生の快走で出雲を制す

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun   photo by AFLO

 伝統と実力のある東洋大が9位、早稲田大が8位、駒沢大が5位に終わった。東洋大は酒井俊幸監督になって3大駅伝はすべて5位内だっただけに、今回の9位は惨敗と言えるだろう。距離が長くなる全日本、そして箱根で挽回できるか。

 逆に山梨学院大はスピード駅伝で「怖さ」を見せた。アンカーのニャイロが2年で、あと2回出雲を走れることになる。距離が長くなると全体の総力は落ちるが、「山梨学院大強し」の印象を残した。

 そして今回、出雲を沸かせたのが東海大である。1、2、3区まで1年生が走り、2位、2位、首位と抜群の安定感と強さを見せた。青学大と最後まで優勝争いをするなど着実に力をつけている。

 原監督も警戒しないといけないと語る。

「今回のレースは山梨に強力アンカーがいるので、山梨を意識した展開になった。最終的には総合力で勝てたけど、全体の力が上がってくると強力なライバルになる。東海は、かなり手強い相手になりそうです。1年生トリオが2位、2位、首位ときて、5区の三上も強かった。ここで勝たれたら、相当自信をつけたと思うんで、叩いておいてよかったですが、関くんを始め1年生がいいですからね。これからは青学と東海の2強の時代になるかもしれない」

 ひととおり話を終えると、ファンが待ってましたとばかり写真やサインを求める。一番人気なのは原監督だが、ひとつひとつ丁寧に対応している。「ファンあっての駅伝」という意識を強く持ち、行動している指導者は果たしてどのくらいいるだろうか。