【月報・青学陸上部】合宿終了。駅伝メンバー入りのチーム内競争が激化 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

「今回の合宿は、これまでの距離を走ることに加え、トラックを入れてスピードを高めていきます。駅伝に向けて実践的な走りができるように調整しつつ、出雲まで近いのでその選考の要素ももちろんあります」

 この妙高高原合宿からまず出雲駅伝のメンバーが選考され、今季の駅伝の主力になっていくのだ。

 午前10時、選手たちが宿舎を出て軽くアップをはじめた。

 スタートは午前10時45分。気温22℃、湿度は76%。雨上がりなので湿度が高いが蒸し暑さはない。

「涼しくて走りやすいですね」。伊藤雅一マネージャーが笑顔で言う。

 伊藤マネージャーは給水と警備のために自転車に乗り、これから選手とともに30kmを走るのだ。

 コースは杉野沢から黒姫高原を目指し、黒姫陸上競技場を越え、7.5kmで折り返すコースを2周する。最初の1.2km付近にはトンネルに入る登りがあるのだが、これは2周目の時にかなりキツくなりそうだ。

「タイム的には1時間45、46分目安に、そんなに早くガンガンいく感じではないので余裕をもって走りましょう」

 原監督が輪になった選手たちに伝えた。

 22名が一斉にスタートした。その後を原監督と吉見健太郎トレーナーが乗った車と伊藤マネージャーの自転車がついていく。

 スタート時は小雨が降っており、選手全員が帽子を着用していた。4kmを越えると雨が上がり、選手が帽子を脱いで道路に捨てていく。それを伊藤マネージャーが素早く回収し、選手を追い掛けていく。

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