男子1万mのリオ五輪代表争い最終章。大迫傑の「ラストスパート」なるか (2ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 五輪代表は最大「3枠」。再確認しておくと、日本選手権のレースが成立した時点で「即内定」するのが次の2パターンだ。

1 派遣設定記録突破+日本選手権8位以内(最上位1名)
2 参加標準記録突破+日本選手権優勝

 それ以外は日本選手権終了後の会議で以下の1から4の順に審査され、6月27日の理事会で正式に決定する。

1 派遣設定記録突破+日本選手権8位以内
2 参加標準記録突破+日本選手権3位以内
3 参加標準記録突破+日本GPの日本人1位(※日本選手権8位以内が条件)
4 参加標準記録突破+強化委員会推薦競技者(※日本選手権出場は問わない)

 4年前のロンドン五輪トライアルでは、佐藤悠基が大迫とのラスト勝負を制し、0.38秒という僅差で「五輪代表」をつかんでいる。佐藤が4連覇(11~14年)を成し遂げたときは、いずれも終盤のキック力で勝者が決まった。

 "王者"佐藤は前年に続いて日本選手権を欠場するが、男子1万mには参加標準突破者10名に加えて、日本GP(兵庫リレーカーニバル)で日本人トップに輝いた市田孝(旭化成)、ニューイヤー駅伝のエース区間4区で区間賞を獲得した上野裕一郎(DeNA)、それから箱根駅伝5区で「山の神」と呼ばれる活躍を見せた神野大地(コニカミノルタ)ら24名がエントリーしている。

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