山縣、桐生、サニブラウン...。男子4×100mリレー代表争いが大激戦 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 築田純●写真 photo by Tsukida Jun

 8日の川崎では向かい風0.6mの中、前半の走りには静岡よりキレが増し、終盤でもさらに伸びる走りをし、20秒40でアーロン・ブラウン(カナダ)に次ぐ2位に。

 200mは、すでに藤光と高瀬が20秒13、20秒14と派遣設定を切っていて、サニブラウンもいる厳しい状況だが、「記録を出すチャンスは必ずあると思うから、そこへ向けてちゃんと準備をしておけばいいと思う」と、確かな自信を取り戻している。

 また川崎100mでは10秒27で4位だった桐生も、「自分が思っていたよりスタートの号砲が鳴るのが早くて、『やばい』と思うほど遅れました。それでも全然力みもなく走れたし、新しいスタートも練習ではうまく加速につなげられているので、これからはしっかりいけると思います。今回負けたのはすごく悔しいけど、夏には山縣選手に大差をつけて勝ちたい」と、9秒台突入へ向けての自信は失っていない。

 このあと桐生は5月19、20日の関東インカレで100mを走り、山縣と飯塚は21日からの東日本実業団で参加標準と派遣設定を狙う予定だ。

 また、昨年の日本選手権で注目を集めたサニブラウンは今シーズンの走りをこう分析する。

「去年は世界では前半で置かれていくのを痛感したので、今年は前半からいい入りができるよう意識しています。なので、前半はわりと突っ込めるようになっていると思う。身長の伸びも止まって、筋肉もついてきたから、100mも速く走れるようになっているはず」

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