【箱根駅伝】全日本を勝った東洋大。「うちは本命じゃないので楽しみ」 (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi 中村博之●写真 photo by Nakamura Hiroyuki

「まずは2区がポイントになると思います。青学大はどう見ても一色だと思うから、そこで勇馬が相手を揺さぶって引き離すか、怖がってしまうくらいのペースで行って『学生長距離界のエースは俺なんだ』という意地を見せられるかですね」

 そして3区と4区で優位に立って走れば、5区の五郎谷俊(4年)につなぐことができる。五郎谷は前回、1時間22分かかっているが、練習などを見ると、今回は1時間20分程度と、青学大や駒大と差のないタイムで走れると予測している。

「往路がうまく流れれば、勝負は6区と7区になると思います。うちの6区には前回1時間0分01秒で走った高橋尚弥(4年)がいるけど、青学大には村井駿(4年)、7区には小椋裕介(4年)がいるので強力です。ただ、前回の区間成績は2位と1位ですごいが、大量リードをもらったときの区間順位というのはプラスアルファもある。7区には主力クラスの選手を持っていって詰めるか、1秒でも勝ちたいですね。そこで詰められなければ勝機はないと思います」

 距離的には未知数なところはあるが、全日本の7区で区間1位となった堀龍彦(2年)の7区起用も考えられる。また経験させるという意味でも堀の4区起用にめどが立てば、口町か櫻岡を7区で使えることになるという。

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