【箱根駅伝】駒大の勝機は「往路で青学大に先行するしかない」 (4ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi フォート・キシモト●写真 photo by PHOTO KISHIMOTO

「往路がとんとんでいったら、6、7、8区あたりで勝負しないといけない。でも絶対にどこも落とせないし、9区くらいまでは確実にいかなければならないでしょうね。そう考えると、うちはまだまだ層がそんなに厚くないので厳しい状況です」(大八木監督)

 8区以降は、直前まで状態を見ながら調子のいい選手を起用する戦いになるだろう。候補者には、初出場の全日本は5区8位だったが、その後の上尾ハーフを1時間3分50秒で走った下史典(1年)や、1万m28分55秒62の記録を持っている二岡康平(4年)、上尾ハーフで1時間4分00秒の自己ベストを出した高月智生(4年)、全日本では7区区間9位だったが、2月の丸亀ハーフで1時間03分31秒を出し、10月の札幌ハーフでも優勝している高本真樹(2年)らがいる。

「調子がピンポイントで合えば面白いけど、選手たちも『相手のレベルが高いから、本当にチーム一丸になっていかないと勝てない』ということはわかっています。それこそガチンコで勝負をして、それで負けたらしょうがないなと思ってやるしかないですね」

 駒大の勝機は、往路で青学大の前にいくこと。今回はそれだけを意識して挑もうとしている。

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