【箱根駅伝】駒大の勝機は「往路で青学大に先行するしかない」

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi フォート・キシモト●写真 photo by PHOTO KISHIMOTO

"3強"はどう戦うか(2)

 3冠に王手をかけて臨んだ前々回は、5区にエースの設楽啓太を起用して勝負をかけてきた東洋大学に屈した。村山謙太、中村匠吾という大学界トップランナー2名を擁して優勝候補筆頭と目された前回は、青山学院大学の勢いに敗れた。

 そして今回。駒澤大学の大八木弘明監督は「青学大は強いですよね。神野、小椋、久保田、一色は強いし、その下の中間層もいっぱいいて層が厚い。悔しいけど、どこかで簡単に逃げさせたら、そのままパーッと独走になってしまう可能性もあります」と語る。

「東洋大の酒井監督も同じ考えだと思いますが、青学大に勝つとしたら、全日本で東洋大がやったように、少しでも先行、先行といって、焦りを誘わなければダメでしょうね。自分たちのレースをして100%の力を出さないと無理。確実にミスがないようにしなければ勝機はないと思っています」

駒大の1区を走ると見られている中谷圭佑駒大の1区を走ると見られている中谷圭佑 青学大の神野大地が5区でどこまで走れるかわからないが、駒大が勝機を見出すためには最低でも4区終了時点で40~50秒は先行していることが条件になる。

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