【箱根駅伝】優勝候補の青学大、勝負のカギを握る5区の走り

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi 中村博之●写真 photo by Nakamura Hiroyuki

 ただ往路に関していえば、東洋大は1区と2区に、全日本と同様、服部弾馬、勇馬の兄弟を使ってくる可能性が高い。駒大もスタートから中谷圭佑、工藤有生、大塚祥平といった主力を使ってくるはずだ。青学大がそこで大きなアドバンテージを得るのはかなり難しくなるだろう。

「往路は競り合いに強い選手を使っていくことになる」と言う原監督がポイントと見る1区は、順当なら前回走った久保田ということになる。久保田自身も「出雲や全日本の流れだと3区の方が走りやすいが、自分としては1区の方が思い入れも強いので……。相手との兼ね合いもあるが、大差をつけて走った佐藤悠基さん(東海大学)や大迫傑さん(早稲田大学)のような走りができれば、チームとしてもいい流れを作れると思う」と、意気込んでいる。

 2区には前回区間3位の一色がいる。原監督は「服部勇馬くんも強いけど、一色もいいですよ。1時間6分台の厳しい戦いになると思うけど、私としては最低でも出岐雄大の記録(1時間7分26秒)は破ってもらいたいと考えています」と期待する。

 さらに3区には前回4区で区間新を出した田村和希(2年)を使い、4区は全日本5区区間賞の下田裕太(2年)と並べて神野につなぐ可能性が高い。

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