【箱根駅伝】上武大・花田勝彦監督「箱根から世界で通じるランナーを」

  • 加藤康博●取材・文 text by Kato Yasuhiro   村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 箱根駅伝は大きな目標だ。だが、花田監督には「世界で通じるマラソンランナーの育成」というさらに大きな夢もある。そのためには選手たちがよりレベルの高い世界に足を踏み入れ、さらに上を目指す向上心をこの大会で手にして欲しいと考えている。

「シード権(が得られる順位)に上がるとトップの背中がおぼろげに見えてきますし、またこれまでと違った景色が見えるんです。そのためにも結果は重要。シード権獲得を喜びつつ、”もっと上を”という意欲が生まれる大会になればと思っています」

 今年の箱根を走る上武大の選手たちは例年とは違う。誇りと責任のプレミアムブラックのユニフォームをまとった選手が1月3日の東京・大手町でどんな表情を見せるのだろうか。

【profile】
花田勝彦(はなだ・かつひこ)
1971年6月12日生まれ
彦根東高校(滋賀)-早稲田大学-エスビー食品。早大3年時に箱根駅伝の総合優勝を経験。10000m代表として1996年アトランタ、2000年シドニーの2回のオリンピック出場。
2004年1月に引退、同年春に上武大助教授就任と同時に同大駅伝部監督として指導を開始。
2009年第85回大会で上武大を初出場に導き、今年度まで8年連続8回の出場。また全日本大学駅伝にも3度出場している。

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