箱根駅伝予選会、あの名門校は落選の危機を乗り超えられるか!? (4ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 佐藤監督は旭化成で世界と戦ってきたノウハウを取り入れながら選手たちを指導。設定ペースを抑えつつ、じっくりと距離を踏んできたという。また、20km、16km、10km、5km、1500m、200mなど学内のタイムトライアルを積極的に行ない、チーム内の競争意識を高めてきた。「予選通過ラインに迫れるかなという手応えはあります。10年前には優勝している大学ですし、早く箱根に復帰して、まずは強い亜細亜大を取り戻したい。同時に将来は日の丸をつけて走れる選手を育成したいと思っています」と佐藤監督。復活への第一歩をどう刻むのか。

 予選会の見方としては、チーム10番目の選手のタイムをチェックしてほしい。前回は62分台でフィニッシュした11校のうち、10校が通過(法政大だけが落選)。過去3年間の結果を見ると、63分をオーバーした大学はすべて落選している。気象条件にもよるが、10番目の選手を62分台でまとめることが、予選突破の「最低条件」といえるだろう。

 予選会のスタートは10月17日(土)の朝9時35分。地上波では日本テレビ(関東地区ほか)でライブ中継される。夢の舞台を目指す学生ランナーたちの熱き戦いを、ドキドキしながら観戦してほしい。

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