走るフリーアナ・中島彩「3回目の東京マラソンに込めた想い」 (2ページ目)

  • 中島彩●文 text by Nakajima Aya  甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro

 一方、私の日々の生活は、あいかわらず1週間に4~5回のランニングを続けています。かつて所属していた東海テレビ時代(2011年)は、「走る生活」にまったくの無縁でした。ランニング自体が「めんどくさいなぁ」と思っていたぐらいです。朝は眠いし、夜だって飲みに行きたい(笑)! しかし、それが何度か走っていると、「今日は天気がいいから走ろう!」という前向きな気持ちに切り替わり、いつしか日々のルーティンワークとなりました。気がつけば、いつの間にか着替えて走っている......という、自分でもビックリするほどの変化です(笑)!

 現在は、休日などを利用してランナーの方々を集め、「ランナーズミーティング」と称して一緒に走ったりもしています。マラソンを始めて3年6ヵ月――、大会の数は年々増加し、皇居ランナーも季節を問わず増え、いまやマラソンは一時的なブームではなくなりました。私も生活の一部として、人生の大事な友だちを見つけたような、心の拠り所となっている気がします。

 さて、さきほど、「天気がいいから走ろう」という話をしましたが、私は最近、気象キャスターの仕事もしています。マラソンやランニングにとって、天気は切っても切れない関係です。特にレースでは、コンディションを左右する重要な要素のひとつであり、一歩間違えば人命にもかかわります。5年後の東京オリンピックは夏に開催されるので、暑い気候の中、42.195キロを走破しなければなりません。

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