【続・東京マラソンへの道】中島彩「お花見RUNで気づいたこと」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

 一方、公園でお花見RUNをする場合。公園の周回コースだと、走っていて自動販売機が見つからないというケースはほとんどありません。ただ、そのような便利な環境の反面、お花見の季節になると、普段以上にゴミが捨てられている状況をよく見かけます。ゴミ箱が用意されていても、予想を上回るゴミの量が出るので、公園のあちらこちらに溢れ返っているのです。ランニングコースの近くにゴミが散らかっていると、せっかくのお花見気分も台無し。みんなが気持ちよくお花見をするためにも、自分の出したゴミは公園に捨てず、持って帰る意識が大切だと思いました。

☆オススメは「朝早く」、もしくは「夕方」!

 さて、下調べを済ませた私は、ようやくお花見RUNをスタート。近くの公園で桜が咲いていたので、さっそく走りに行きました! 新年度となる4月は、私の大好きな季節です。公園内のコースを走っていると、中学生らしきユニフォーム姿の野球少年たちが、「ちわ~っす!」「すみませ~ん、通りま~す!」と、爽やかな挨拶を投げかけながら、私を追い抜いていきました。部活動がリスタートするタイミングの4月は、基礎トレーニングの一環として、持久走が毎日のようにメニューに組み込まれますよね。桜の下を走っている彼らの光景を見て、私も学生時代の部活動を思い出しました。甘酸っぱい気分になったので(笑)、私はスピードを上げて、野球少年たちに「通りまぁ~す」と挨拶して抜き返してみましたよ! 桜を眺めながら、初々しい学生たちと(擬似的に)一緒にランニング......、これもお花見RUNの魅力ですよね!

 ただ、お花見RUNで気をつけてもらいたいのは、花見客が大勢訪れているので、衝突しないように注意すること。桜に気をとられていると、視野が狭くなって危険です。安全にお花見RUNをするなら、花見客の少ない時間帯を選びましょう。私は「朝早く」か、「夕方ごろ」をオススメします!

 また、桜の下を走っていて思ったのは、今の季節、想像以上に陽射しが強いです! しっかり紫外線対策をしてくださいね。私はUVクリームを塗りまくって走りました。さらに春の風も意外と強いので、寒くなったときに羽織れるウインドブレーカーを持っていったほうがいいと思います(コラム「春の強風に負けないためのひと工夫」参照)。あと、走っているとき、口の中に桜の花びらが飛び込んでくる事態は......仕方ないですよね(笑)。どうしても嫌ならマスクを着用すればいいのでしょうが、私はこれも「お花見RUNの魅力のひとつ!」と思って、花びらを受け入れています! 桜が咲いている時期はほんのわずかなので、みなさんにもお花見RUNを少しでも楽しんでもらえれば嬉しいです!

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