【箱根駅伝】3冠狙う駒大。不安材料は5区、6区の不在 (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 主力に続くつなぎ区間のグループでも、箱根未経験の黒川翔矢(3年)が今年は1万mで28分台に入り、全日本では7区区間2位で走っている。全日本が駅伝デビューだった馬場翔太(2年)も6区で区間賞獲得と、ロードに強いところを見せた。また大八木監督が前回、「彼が出てきてくれたら」と期待していた其田健也(2年)は、11月の上尾シティーハーフマラソンを1時間03分22秒で走り、箱根デビューを果たしそうだし、前回8区区間11位だった郡司貴大(4年)も、上尾シティハーフでは1時間03分25秒で走り、メンバー入りに名乗りをあげた。

 さらに大八木監督が「2人くらいは入ってくれないと苦しい」と話していた1年生は、西山のほか、中谷圭佑が出雲2区と全日本5区で区間賞を獲得。安定した走りの評価は高い。

 出雲駅伝、全日本大学駅伝に続く駒大の3冠獲得は5区の出来にかかっている。その5区に不安があれば、中村、油布、村山、窪田の主力4人のうち3人を往路に並べてくるだろう。また中村を1区に起用したとしても、彼がスタートから飛び出して大差をつけようとする大博打(おおばくち)を打つか、落ち着いて走って順当に1位狙いに徹するかでも、5区をどのくらい信頼しているかがわかる。

 注目の区間配置は12月29日に発表される。

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