【続・東京マラソンへの道】中島彩「サンタマラソンって知ってますか?」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

 さっそく、私もサンタの格好で走り始めたのですが、そこであることに気づきました。それは、想像以上にサンタの衣装って暑いんです......(笑)。衣装の中に熱がこもるので、つい脱ぎたくなってしまいます。すると、「速く走らなくてもいいので、走っている間はサンタの格好でお願いしま~す」というアナウンスの声が......。やはりこのサンタマラソン、一番の目的はなにより、「サンタとして走ること」なんですね(笑)。たしかに沿道を見てみると、サンタを応援するために大勢の子どもたちが集まっていました。そこでサンタの衣装を脱いでしまっては、子どもたちの夢を壊してしまいますよね。というわけで、みんな暑さに耐えながら、笑顔を振りまいて走りましたよ(笑)。

スタート地点はサンタがあふれんばかり。すごい光景ですよね!スタート地点はサンタがあふれんばかり。すごい光景ですよね!☆サンタマラソンが誕生したワケとは?

 実はサンタスタイルで走るマラソン大会、日本国内で行なわれているのは、東京・聖蹟桜ヶ丘の「聖蹟サンタマラソン」しかありません。まさに、「日本で唯一」のサンタマラソンなのです。そして、こんな変わったマラソン大会が誕生したのは、たったひとりの市民ランナーの想いからでした。その発起人の方に話を聞いてみると、イギリスのリバプールにサンタマラソンがあることを知り、「普段から走っている聖蹟桜ヶ丘でやれば面白い」と思ったからだそうです。そして発案からわずか2ヵ月で、400人ものランナーを集めたというから驚き! しかも、ほぼクチコミだけで集めたんですって(笑)。聖蹟桜ヶ丘という町は、スタジオジブリ制作の劇場アニメ作品『耳をすませば』のモデル地として有名ですが、これからは「サンタクロースが走る街」というキャッチフレーズが付くかもしれませんね!

 そして私はその翌日、もっとクリスマス気分を味わうために、イルミネーションで彩られた東京の街並みを走ってみましたよ。名付けて「イルミネーションラン」です! イルミネーションあふれるアーケードを走ってみると、クリスマスソングが流れているところも多かったので、そこをランニングするだけでもテンションが上がりました! オススメは、周囲が真っ暗になる前の夕方5時ごろですね。とっても景色がキレイなんです! 表参道、代官山、そして六本木と、東京のイルミネーションを満喫しましたよ。いつもと違った景色だったので、普段より足取りも軽くなったような気がします! 今しかできない楽しみ方なので、みなさんもイルミネーションラン、いかがでしょうか?

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