【続・東京マラソンへの道】中島彩「東京マラソン2014にエントリーしました!」

  • 中島彩●文 text by Nakajima Aya
  • 喜 安●写真 photo by Kiyasu

(3)そして見事、当選したら......

 もし、当選したのであれば、まずはおめでとうございます! 特に先着順エントリーで、「深夜スタート→早朝エントリー完了」となった方は、本当にお疲れ様でした(笑)。ようやくエントリーが終了し、ゆっくりしたい気分でしょうが、できるだけ早く交通手段と宿泊先を検討し、予約することをオススメします。人気のマラソン大会だと宿泊施設の予約は混みますし、遠方の大会に行く場合なら、飛行機やバスの便が限られていますので......。予約が埋まってしまう前に、さっと手配を済ませてしまいましょう!

   ☆ ☆ ☆

エントリーする前に、心がけておきたいこと――。

 これは私の個人的な意見なんですが、エントリーをする前に忘れずチェックしたいのは、「本当に参加したいかな?」ということだと思います。そしてエントリーしたのなら、事故やケガなどのトラブルがない限り、必ず参加するべきだと私は考えています。というのも、マラソン大会に慣れてくると、「走れる喜び」を忘れがちになると感じたからです。

 以前、私は友人と、ある大会にエントリーしました。「平坦なコースで好記録が出る」というウワサの大会でしたので、私たちは急いでエントリーして、無事に出走権を得ました。出走が決まったのは、大会4ヵ月前のこと。そして大会当日、5時に起きたら、なんと天気はどしゃぶりの雨だったのです。残念な気持ちになりながら自宅で雨対策の準備をしていると、友人から電話がかかってきました。「この雨じゃ走りたくない。良い記録を出したい」と。私は寂しく感じながら、ひとりで会場に向かったのです。

 会場に到着すると、思ったよりもランナーの数が少ないと思いました。その後、大会関係者に聞いてみると、1000人ものランナーが大会当日になって出走を取りやめたそうです。用意されていたゼッケンも、記念品の完走メダルも、1000個のグッズが誰の手にも渡らずに残ったとのこと。それを聞いて、私は少し残念な気持ちになりました。

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