【続・東京マラソンへの道】中島彩「意外なグッズが夜ランに超便利!」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

(2)走る時間がないときは「イメージ走」!

 走行距離、100キロ。制限時間、14時間。人生初の経験なので、正直、「実感が湧かない!」というのが本音です。今回の100キロマラソンはコース中に4つの関門(足切り)があるので、ペース配分を考えないといけません。また、ゼリーやおにぎりなど、エネルギーチャージの計画も大切となるでしょう。いろいろ頭では分かってはいるのですが......、どうも実感が湧かないのです。

 しかし、そんな悩みがありつつも、本番と同じように100キロを走る時間はありません。「14時間という時間の感覚を、いかに身につけるべきか」。そう考えた結果、私は、スタート時間の8時からゴール予定の22時まで走っているイメージで一日を過ごしてみました! 題して、「イメージ走」です!

 具体的にどうやったかというと、1時間から1時間半ごとに100キロのコースが描かれた地図を広げ、双六(スゴロク)のようにコース上を指でなぞっていくのです。自分が予想しているペースを考え、地図上に赤ペンで現在地をチェックしました。「あと何分で関門だな」とか、「ここで給食が食べられるんだな」などと思い描きながら、ゲームのように進めて行ったのです(笑)。

 また、食事をする時間も、当日の走るペースに合わせて食べました。さらに、食べる物もできるだけ本番と同じようなゼリーなどを摂取し、ゴールまでどんなペースで食べていくのか確認したのです。ちなみに、私の行なったイメージ走では、20時50分にゴールできました! 制限時間は22時なので、余裕のゴールですね(笑)。

 イメージ走をやって分かったのは、「おにぎりを食べて飲み込むまで1分かかるんだ」とか、「今の時間は東向きに走っているのか」など、リアルにレースを想像できたことです。コースをイメージすると、「完走できるんだ」という自信になるので、初めてハーフマラソンやフルマラソンを走る人にもオススメです!忙しいランナーには超画期的な練習法ではないでしょうか。もし100キロマラソンに完走できたら、この「イメージ走」を全国に広めたいです(笑)!

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