【続・東京マラソンへの道】中島彩「100キロマラソンへの道?」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

(2)フルマラソンの直後に10キロ走ってみる!

 チャレンジを決行したのは、5月5日、バンクーバーマラソンの日。フルマラソンに参加した後、さらに10キロほど走ることにしました。100キロマラソンは、フルマラソン(42.195キロ)からさらに58キロも走らなければなりません。それを身体に覚えこませえるため、フルマラソン完走後に、どのくらい走る力が残っているのか検証してみたのです!

 まずはゆっくりとしたペースでバンクーバーマラソンを走り、6時間ちょっとのタイムで完走。いつもなら、すぐにホテルでシャワー、そしてビール! しかし、今回は完走後の宴(うたげ)を少し我慢して、そのままランニングへ! 結果的に合計55キロぐらいは走ったと思います。ゼッケンと完走メダルを付けたまま走ったので、通りすがりの人は、「よっぽど走るのが好きなんだろうな」と思ったことでしょうね(笑)。

 そして、55キロ走って分かったことは、「足が重い!」ということでした。最後は歩くほどのスピードでしか走れなかったのです。フルマラソン中は1キロ7分強ぐらいのペースで走ったので、そのスピードで50キロ以上続けるのは、私の今の体力と脚力では無理! おそらく1キロ8分弱ぐらいのペースで走ると、楽に行けるのではないかと感じました。しかし、そんな無謀な挑戦のおかげで、「100キロマラソンでのペース」が、ちょっと掴めてきましたよ! そして私は、さらなるチャレンジを試みます!

(3)本番のコースで60キロ走ってみる!

 100キロマラソン挑戦のちょうど3週間前、私は当日と同じコースを60キロ分、走ってみることにしました。コースを見ておきたいのはもちろん、(2)で学んだ「1キロ8分弱のペース」で走行できるか試すのも、今回のポイントだったのです。

 スタート地点は、「フーテンの寅さん」でおなじみの柴又。江戸川沿いをひたすら真っすぐ走り、30キロ走ったら折り返すことにしました(本番は45キロ地点で折り返し)。まずは4~5キロほど走ると、東京都と埼玉県の県境に到着。本番では、この県境からさらに茨城県まで走り、また東京都に戻ります。そう思うと、改めて100キロの長さを感じました(笑)。

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